チョン・ウチ~愛と正義を貫く異才の道士~
朝鮮の都、漢陽 (ハニャン) の朝報所の書吏に、イ・チという男がいた。イ・チは科挙を首席で卒業したが、その才を隠して下級官吏に甘んじ、賭場に首を突っ込んではカネをもうけ、記事を求めて走り回りながら、ひそかにガンニムという男を捜していた。その少し前、栗島 (ユルド) 国に謀反が起き、その首謀者マ・スクに誘われウチの恋人ムヨンとともに朝鮮に渡ったガンニムを追う、道士チョン・ウチの仮の姿だった。黄海 (ファンヘ) 道で虎狩りの甲士 (カプサ) が変死したという情報に、イ・チは現地に赴き、ガンニムの仕業だと知る。廃王の誕生日を間近に控え、マ・スクはひそかな計画を実行に移そうとする。実は、時の国王イ・ゴは、廃王を実現した当時の左議政オ・ヨンら政権幹部によって国王に据えられ、全く無力だった。廃王に貢献したが出自の低いマ・スクは功臣の座に名を連ねることもできず、公職にも就けない。己の力を過信するマ・スクは、ひそかに王朝転覆の野心を抱き、ガンニムの力を利用するが…。
