二人の恋人
甲野美千子と加藤悠一の楽しげな姿が画面いっぱいに映る―。この8ミリ映画に映る美千子の姿は、今はもう甲野家にはない。そこには、美千子を偲ぶ父の良平と、ばあやのきよが住むのみだった。美千子の婚約者・悠一は、いまだに美千子の印象から抜けだせずにいた。ある日、悠一の弟・次郎が、映画劇場で美千子と瓜二つの坂本光代に出合う。話を聞いた良平の同僚・夏子は、次郎に口止めをし、悠一と光代を自然に合せようと考える。悠一が光代に出合ったのはそれから間もなくだった。二人は度々デートを重ね、やがて悠一は光代に求婚したが、どうしても悠一の愛についてゆけず、いつしか次郎のあけっぴろげな性格に惹かれてるようになっていった。(C)1969 東宝
